小惑星探査ロケットはやぶさの軌跡

演奏時間:9分

編成:吹奏楽
Pic, 2Fl, Oboe, Bsn, Es.Cl, 3Cl, Alto.Cl, Bass.Cl, 2A.Sax, T.Sax, B.Sax
4Hr, 3Tp, 3Tb, Euph, Tu, Cb,
Timpani, 4Perc

楽譜:東京音楽制作合同会社

参考音源吹奏楽コンクール自由曲レパートリー集 vol.2「たそがれの狐」

初演:2014年6月19日(日)
埼玉県立坂戸西高等学校吹奏楽部 第33回定期演奏会
指揮:田中英夫

埼玉県立坂戸西高等学校吹奏楽部委嘱作品

小惑星探査ロケットはやぶさが、小惑星イトカワのサンプルを採取し、7年の歳月を経て2010年地球に帰還した。役目を終え、大気圏に突入し燃え尽きたはやぶさに対して、「おかえりなさい」と涙した人も少なくないのではなかろうか。

さて、惑星探査というと宇宙的・近未来的なイメージがつきまとうが、このプロジェクトは、そういった華やかなイメージとは程遠いものであっただろう。ロケットに関する様々な技術を一から開発することからスタートし、打ち上げからサンプル採取、帰還に至るまで幾多の困難を乗り越え、ようやく達成された偉業。プロジェクトに携わった方々の、情熱と地道な努力なくして、この偉業は達成されなかったに違いない。

宇宙を進むはやぶさは、暗く冷たい宇宙空間においては孤独な存在であったはずだ。しかし、もし、このプロジェクトを成功させようとした人たちの情熱や信念が可視化できたとしたら……はやぶさは、まばゆく輝き、1本の光のごとく宇宙を突き進んでいるように見えたのではないだろうか。このようなイメージから作曲をスタートした。最終的には、プロジェクトに関わったさまざまな人たちの偉業達成に至るまでの気持ちの流れといいますか、宇宙への憧れや夢、苦難へ立ち向かう気持ち、成功の喜び、未来へのメッセージなどをイメージの中心に据えつつ、叙事的な表現も含め、1つの曲にまとめ上げた。